暗記のコツ
暗記には2種類ある
暗記と一口に言っても、科目によって性質が違います。
- 理解が先にあると覚えやすいもの: 数学の公式、物理の法則、化学の反応の仕組みなど。仕組みを理解してから覚えると、忘れても自分で作り直せます。
- 理屈より数を覚える必要があるもの: 古文単語、漢字、英単語、化学の元素の性質、文学史の年代など。こちらは「理解」よりも「触れた回数」がものを言います。
この違いを意識しないまま、暗記科目を「理解しよう」としすぎたり、逆に理解科目を「丸暗記」しようとしたりすると、効率が落ちてしまいます。
理解が先にある暗記のコツ
公式を丸暗記するのではなく、「なぜその式になるのか」を1回は自分の言葉で説明できるようにしておくことが最大のコツです。このネットワークの数学・物理・化学サイトに「証明・導出」ページがあるのはこのためです。導出の流れを一度追っておくと、公式を忘れてしまっても自分で組み立て直せますし、応用問題にも強くなります。
「数を覚える」暗記のコツ
1. 一度に完璧を目指さない
古文単語300個を1日で完璧に覚えようとすると、ほとんどが翌日には抜けてしまいます。「1周目は6割わかればOK」くらいの気持ちで、復習のタイミングと反復学習で紹介した間隔をあけた反復を繰り返す方が、結果的に定着します。
2. 「思い出す」練習にする
単語帳を眺めるだけでなく、単語を見て日本語の意味が言えるか、日本語を見て単語が書けるかを、実際に声に出したり紙に書いたりして確認しましょう。「見て理解できる」と「何も見ずに言える」の間には大きな差があります。
3. 関連づけて覚える
バラバラの知識として覚えるより、関連づけた方が思い出しやすくなります。たとえば、
- 古文単語は、意味が近い言葉・反対の意味の言葉とセットで覚える
- 漢字の同音異義語は、まとめて比較しながら覚える(このネットワークの漢字・語彙・文法ページも参考にしてください)
- 化学の元素の性質は、周期表の位置(族・周期)と結びつけて覚える
- 文学史の作家は、同じ時代・同じ文学潮流の作家とグループにして覚える
4. 覚えにくいものだけを繰り返す
単語帳を最初から最後まで毎回同じペースで繰り返すのは非効率です。1周したら、すでに覚えているものにはチェックをつけて次から飛ばし、覚えられていないものだけを繰り返すようにすると、同じ時間でも効率が大きく上がります。
覚えたことを「使う」場に置く
暗記した知識は、実際の問題を解く中で使って初めて本当に定着します。単語や公式を覚えたら、そのままにせず、必ず例題や演習問題で使ってみましょう。「覚えた」と「使える」は別物です。