集中力・モチベーションの保ち方
「やる気」を待たない
「やる気が出たら勉強しよう」と思っていると、やる気はいつまで経っても出てきません。実は、やる気は先に手を動かし始めることで後からついてくることが多いものです。「作業興奮」と呼ばれる現象で、机に向かって最初の1問を解き始めると、次第に集中力が上がっていきます。つまり、やる気がなくても、とりあえず始めてみることが最初の一歩です。
始めるハードルを下げる工夫
やる気に頼らないためには、「始めるまでのハードル」を物理的に下げておくことが効果的です。
- 前日のうちに、次にやる問題集のページを開いておく
- 「今日は1時間勉強する」ではなく、「今日はこの問題集の3ページだけやる」のように、最初のタスクを小さく具体的にする
- 勉強道具を毎回準備し直さなくて済むよう、決まった場所にまとめておく
「小さく始めて、始めたら続ける」方が、「大きな目標を掲げて、始められない」よりもずっと成果が出ます。
集中が続かないときの対処法
人の集中力は、そう長くは続きません。無理に長時間机に向かい続けようとするより、短い集中と小休憩を繰り返す方が、結果的に多くの勉強量をこなせます。25分勉強して5分休む、というような時間の区切り方(いわゆるポモドーロ・テクニック)を試してみるのもおすすめです。
また、スマートフォンが近くにあるだけで集中力が落ちるという研究もあります。勉強中は、通知が来ない場所に置く、機内モードにするなど、誘惑そのものを視界と手の届く範囲から遠ざけておきましょう。
モチベーションを維持する工夫
小さな達成を記録する
「今日やったこと」を簡単にでも記録しておくと、後から見返したときに「これだけ進んだ」という実感が得られます。この実感が、次への原動力になります。学習計画の立て方で立てた週単位の目標を、達成できたらチェックしていくだけでも効果があります。
比較する相手は「昨日の自分」
周りの誰かと比べて落ち込むよりも、「先週の自分より、今できることが増えているか」に注目しましょう。特に数学や物理のように積み上げが必要な科目では、成果がすぐには点数に表れないこともあります。それでも、わからなかった単元が少しずつわかるようになっている実感を、自分自身で確認する習慣を持ちましょう。
つらいときは、目的に立ち返る
やる気が本当に出ないときは、「なぜこの科目を勉強しているのか」という目的に一度立ち返ってみるのも一つの方法です。目の前の一問一問だけを見ていると辛く感じても、その先にある目標を思い出すことで、もう一度机に向かう力が湧いてくることがあります。